【ナノファイバー開発の先進企業】株式会社いぶきってなんの会社?

こんにちは!

こちらの記事では、「最近ナノファイバー情報を発信している株式会社いぶきって、結局何をしている会社なの?」という皆さんの疑問にお応えしていきたいと思います!会社情報はもちろん、ナノファイバーの製品開発においてどのような強みを持っているのか、実際にどのような製品を生み出してきたのかについて解説するので、ぜひご覧ください!

株式会社いぶきとは

まずは簡単に会社の紹介をしてきましょう。

株式会社いぶきとは…

不動産事業を主軸に、駐車場経営事業、貸会議室事業、ホテル事業など多岐に渡る事業展開で拡大を遂げた企業です。創業は1978年。開発会社の株式会社Zettaとの業務提携によりナノファイバー「IBUKI NANO」を独占製造しています。

「IBUKI NANO」とは…

株式会社いぶきが独占製造するナノファイバーです!ナノファイバーの権威でもある東京工業大学の谷岡明彦名誉教授が発明し、独自技術により自社国内工場にて大量生産をしています。

業務提携により大量のナノファイバーを生産!

先ほどから名前が上がっているもう一つの会社「株式会社Zetta」。いぶきのナノファイバー「IBUKI NANO」を独占製造するために、切っても切り離せないこちらの会社との関係性についても触れていきたいと思います!

株式会社Zettaとの関係性

2006年に開始されたナノファイバーの国家プロジェクト。そのプロジェクトは2011年に終了されましたが、プロジェクトメンバーが研究を継続していくために立ち上げた会社が株式会社Zettaになります。

独自技術「ゼタ・スピニング(Zetta-Spinning)方式」とは

従来のエレクトロスピニング方式に比べ「2万倍」にもなる圧倒的な生産性を誇る、Zetta独自の生産技術です。繊維径がφ400nmのナノファイバーを大量生産可能なことから、これまで活用できなかったファンデルワールス力(分子間力)を使った安全な抗菌効果が発現しました。

※ファンデルワールス力とは:原子やイオン、分子の間に働く力のことを指します。ファンデルワールス力によって働く引力により、ナノファイバーに強い吸着力が発揮します。

「いぶき」×「Zetta」だから実現された製品

実際にいぶきエステートが世に送り出してきた製品たちについてご紹介していきましょう!

ナノファイバーマスク「MIKOTO」

先ほどご紹介した「ファンデルワールス力」によって実現された高性能なマスクです。ナノファイバーによる極細のフィルターと、繊維そのものに働く引力により「吸着力」と「性能維持」に優れたマスクとなっています。

【特徴】

  • ウイルスサイズの粒子を最大 99%キャッチできる
  • 開封後、マスク本体が破損しない限り、洗っても性能が落ちない
  • 立体形状で高い密閉性があり、かつ通気性が高く呼吸しやすい

このような特徴から、このコロナ禍においても医療現場から普及していきました。

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油吸着剤「わたポイ」

IBUKI NANOで開発された油吸着剤「わたポイ」は、最大で自重の50倍にもなる油を吸い、他社製品の5倍以上(自社調べ)の保持量を発揮しました。ナノファイバーは油だけを吸い水は通す性質のため、この油吸着剤は家庭用ではもちろん、タンカー転覆事故などでの海洋汚染対策に用いられ、地球環境にも大きく貢献できる製品となります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、ナノファイバー情報を発信する株式会社いぶきの活動についてご紹介しました。これらの活動はナノファイバー研究の一端であり、ナノファイバーには大きな可能性が秘められています!ナノファイバーについて気になった方は、ぜひ他の記事もご覧ください!